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グリーフケアのハンドブック ●大切な人を亡くしたあなたへ 大切な人を亡くすことほど、人生でつらいことはありませんが、 しかしそれは避けては通れないことでもあるでしょう。
親しい人との死別は、遺された者に大きな衝撃を与えます。
その死がある程度予見できていても信じがたいことですが、 全く予想外であればなおのこと突然に感じられ、茫然自失の心持ちとなるでしょう。
そして、そのショックが少し納まった時に、あれほど輝いていた自分の人生は灰色にかげり、 見知らぬ土地に来ているように感じられるかもしれません。
これから大切な人のいない人生をどうやって生きていけばいいのだろうか、 だれが一緒に喜び、悲しみ、話し相手になってくれるのか、考えるだけでも絶望的なきもちになることでしょう。
そんなとき、あなたの悲しみや戸惑いを支えてくれる人が周囲にいるでしょうか。
近年核家族化が進み、地域や寺などの宗教機関からのサポートも期待できず、 あなたのつらい気持ちは増幅される一方かもしれません。
このハンドブックが、圧倒されそうな気持ちや、深い悲しみ、無力感や後悔の念などに一人苦しむあなたに、 死別についての客観的な知識や新しい視点を提供し、 少しでも支えになったり、あるいはサポートを求める手がかりとなれば幸いと考えています。
●グリーフケア・ハンドブック一部抜粋 ・死別の悲しみは自然なことです。
・死別の痛みや悲しみの形は人により全く違います。
・自分の本当の気持ちに耳を傾けましょう。
・心にある気持ちは表現されることを望んでいます。
・死を「乗り越える」必要はありません。
・死別の悲みはいつか和らぐものですが時間がかかります。
・死別の悲しみは、死別と向き合うことで和らいで行きます。
・死別に一人で立ち向かう必要はありません。